- コラム
【作例】Canon EOS 6Dmark2×SAMYANG(サムヤン)85mm F1.4 スナップ Part2「根津」
2018/04/18 by KMD
いきなりですが「SAMYANG」というレンズメーカーをご存知でしょうか?
SAMYANG(サムヤンと読みます)とはCanonやニコン、ソニーなど様々な機種に対応したレンズを生産している韓国のメーカーです。
1972年に韓国ソウルで創業し、当時は監視カメラを製造していたのですが、最近は一眼レフ用のレンズ・シネマレンズを製造し、高い評価を得ているメーカーです。
基本的にはマニュアルフォーカスのレンズを販売。
オートフォーカス機能をそぎ落とすことによって安い値段で手に入れることができるのが特徴です。
そんなマニアックなメーカーのレンズをCanon 6Dmark2用に購入してみたのでご紹介します。
今回私が購入したレンズはポートレートに最適な85㎜ F1.4という明るさを誇るレンズになります。
同スペックで国産メーカーのものなら8万円くらいから15万円ほどするレンズですが、さすがの高コスパSAMYANG、破格の約39,800円です。
箱を開けると、レンズが見えてきました。
箱の中にはレンズ本体、レンズキャップ、リアキャップ、レンズフード、保証書、マニュアルが入っていました。
レンズは金属製で程よく大きく、そして程よくズッシリとしており、決して安っぽい印象はありません。
触ってみて驚いたのは、ピントリングがすごく滑らかで、程よい引っ掛かりがあるということ。
安価なレンズは、スルスルとピントリングが回ってしまう印象がありますが、SAMYANGのレンズは違います。
妥協していない感じが伝わってきます。
絞りも当然ながらマニュアルとなっており、F1.4 – F22の範囲で設定。
リングの感触はカチカチと心地良く回ります。
マニュアルレンズなので、電子接点はありません。
電子接点が無いので、撮影した時の記録が残らないのが少し残念。
しかしながらマウント接合部もしっかり金属製で作りこみは申し分なく好印象。
レンズは大口径で72mmです。
ケンコーのフィルターを付けてレンズ面を保護することにしました。
付属のレンズフードはプラスチック製ですが、これまたカッコいい……。
装着したら大きくなりますがフォルムが素晴らしいです。
質感もすごくいいです。
実際に装着してみるとこんな感じです。
ボディとのバランスがちょうど良いですね。
さて、ここまではとても好印象の外観レビューとなりましたが、実際レンズとしての性能はどうなのでしょうか?
早速パシャパシャといくつか撮ってみたので作例を紹介いたします。
F1.4 開放でこの美しいボケ味。
狙った被写体はビシッと繊細に描画されている印象です。
ベンチの側面の木目がキレイに描写されています。
Canonボディとの組み合わせもあり、柔らかい優しい印象の写真になります。
猫の毛も一本一本ディティールが再現されています。
背景は見事にとろけてますね。
いかがだったでしょうか?
さすがはF1.4ですね。
とても明るく、ボケ味がとろけるようにキレイです。
さらにピントがビシッと合えば、ディティールをきめ細やかに描写してくれます。
ここまでべた褒めしてきましたが、当然欠点もあり、マニュアルフォーカスなのでピント合わせが難しいのが正直なところです。
決定的な瞬間を逃しやすく、フォーカスも画面を見ながら目視で合わせるため、やや面倒です。
じっくりゆっくり、静止している物や景色、時間がたっぷりと確保された人物撮りには向いているのではないでしょうか。
何はともあれ、こんな優秀なレンズが38,900円で手に入るなんて、とても信じられないくらいコスパは高いです!
SAMYANG 恐るべし……!
みなさんもぜひ、SAMYANGのレンズを試してみてはいかがでしょうか?
次は魚眼レンズを購入してみようと思います。
それではみなさん、良いカメラライフを!
SAMYANG 単焦点中望遠レンズ 85mm F1.4 キヤノン EF用 フルサイズ対応
1992年生まれ。マジシャンを経て、グラフィックデザイナーへ転身。
趣味は写真とガジェット集め。
愛用機はCanon EOS 6D MarkⅡである。
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