唯一無二の世界観を体感したくて……富士フイルム用カールツァイスTouit 1.8 32mmレビュー

2018/08/30  by だい

ついに銘玉に手を出してしまいました……。富士カメラでオールマイティに使える焦点距離35mm(フルサイズ換算で50mm前後)のAF単焦点レンズが欲しいとずっと考えていて、富士フイルム純正レンズを買う予定だったのですが……それならブランドレンズにしない? と悪魔の囁きが聞こえてきて、Carl Zeiss (カールツァイス) Touit 32mm F1.8を購入しました。

結論から言うと、悪魔の囁きではなく天使の囁きでした。

Carl Zeiss Touit 32mm F1.8について

150年以上の歴史を誇るドイツのメーカー“カールツァイス”、1846年に設立された光学機器メーカーから始まり、今なお魅力的なレンズを開発しています。

ボケ味の美しさと色合いの美しさが魅力的で、一度手を出したらハマる人続出! 一方、中古品であっても10万オーバーは当たり前の高級レンズ群としても知られていて、さらに多くがマニュアルフォーカスのみということで、「興味はあるけど手が届かないレンズ」という認識でした。

しかしそんなカールツァイスでは、少ないながらもオートフォーカスに対応したものがあり、その中でさらに富士フイルムのXマウントに対応したTouitシリーズが存在しています。その中で最も汎用的で使いやすいのが、Touit 32mm F1.8です。

Touit 32mm F1.8は、焦点距離32mm(フルサイズ換算で49mm相当)で、F1.8の明るさを持ち、さらにレンズの重量は210gと軽量。また新品であっても7万前後で購入できるお手頃価格です。カールツァイスがこの値段で楽しめるのなら、手を出したくなりますね!

ただ問題点……というわけではありませんが、富士フイルムにはさらに明るいXF35mmF1.4 Rや、コストを抑えたXF35mmF2 R WRが存在しており、この2つのレンズは非常に評判が良いです。さらに金額もずっと安いです。明るさや値段を考えたら、純正のレンズを買ったほうが絶対にお得なはずです。

さらに言うと、ネットでTouit 32mm F1.8のレビューを見ても、X-T1やX-Pro1など、一世代前の富士フイルムカメラでのレビューが多く、X-T2やX-Pro2といった現行機での作例が少ないです。これも手を出すときにためらう理由になるんじゃないでしょうか。

とはいえ、カールツァイスの銘玉を手軽に楽しめる機会を逃すのは勿体無い。

Carl Zeiss Touit 32mm F1.8 開封の儀

Carl Zeiss (カールツァイス) Touit 32mm F1.8
早速届きました。実は中古ですが、新品とそれほど金額は変わらなかったので、新品でも良かったかなと思います。



Carl Zeiss (カールツァイス) Touit 32mm F1.8
状態は良く、小さいながらも存在感あふれます。



Carl Zeiss (カールツァイス) Touit 32mm F1.8
筆者が持っているレンズ3本を並べてみました。左からXF23mmF1.4 RSPEEDMASTER 35mm F0.95 II、そしてTouit 32mm F1.8です。焦点距離がフルサイズ換算で35mm、そして中華製マニュアルフォーカスレンズと比較対象にはしづらいところですが……ただこの中では最も小さく、最も軽いです。



Carl Zeiss (カールツァイス) Touit 32mm F1.8
X-Pro2に装着してみました。これを見たとき、ビビビっときました。相性バッチリじゃないですか!

作例

夜のお祭りで軽く撮影してみました。
Carl Zeiss (カールツァイス) Touit 32mm F1.8
X-Pro2+Touit 32mm F1.8

Carl Zeiss (カールツァイス) Touit 32mm F1.8
X-Pro2+Touit 32mm F1.8

Carl Zeiss (カールツァイス) Touit 32mm F1.8
X-Pro2+Touit 32mm F1.8

Carl Zeiss (カールツァイス) Touit 32mm F1.8
X-Pro2+Touit 32mm F1.8

Carl Zeiss (カールツァイス) Touit 32mm F1.8
X-Pro2+Touit 32mm F1.8

夜間でも十分使えるF1.8という明るさと、しっかりとした解像感に満足。ちょっとオートフォーカスが遅いかな……と思いつつも、許容範囲です。



Carl Zeiss (カールツァイス) Touit 32mm F1.8
X-E3+Touit 32mm F1.8

こちらはX-E3に装着して撮影しました。お肉食べたい……。

まとめ

街と食べ物を撮影しましたが、街に溶け込む素敵なレンズだったと感じました。ただ、暗い環境だったので、カールツァイスの特徴である色乗りはあまり分からないですね……。

ただ、個人的にこのレンズを使うべきは人物撮影・ポートレート。実はすでにお仕事で使ったのですが、独特な色乗りがかなり好みで気に入っています。次回、人物撮影・ポートレートでのレビューで、カールツァイスの魅力を発信したいと思います。


Carl Zeiss Touit 1.8/32 X-mount

だい

コスプレからフィギュア、痛車、さらにはステージイベントなど自称日本一オタクベイントの取材を行うライター。年間100件以上のイベント取材、海外へは月1ペースで行っています。
愛用カメラは富士フイルムとニコン。
Twitter: https://twitter.com/nandakaomo
サイト: http://zakuzaku911.com/

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