- コラム
95年製フィルムカメラ「Canon EOS 55」で朝の原宿を撮ってみた
2017/06/8 by 富竹次郎
700円でフィルムカメラEOS 55を買ってきた富竹です。こんにちは。
95年製フィルムカメラ「Canon EOS 55」シリーズ
今回は、Lomographyのフィルムを詰めてエモさ全開の渋谷の街にやってきました。全開の原宿と同じく、フィルム写真とデジタル写真の比較から、フィルム写真のエモさを紹介していきたいと思います。
Canon EOS 55, Lomography Color Neagative 100,EF 17-40mm F4L USM
Canon EOS 6D, EF 24-105mm F4 L IS USM
ここは渋谷交差点。よくテレビの天気予報で見かける人通りのエクストリームな交差点です。土日は「どわひゃーッ今日はお祭りですかッ!?」ってくらい人がいますね。撮影日もカメラを持った観光客がたくさんいました。フィルムの方がどことなく夏前の空気感を写し取っているように感じます。
Canon EOS 55, Lomography Color Neagative 100, EF 17-40mm F4L USM
Canon EOS 6D, EF 24-105mm F4 L IS USM
渋谷といえば落書き。都内でも圧倒的な数の落書きがある街です。数十年に渡って書いては消され、上から書かれ、無造作に貼られたステッカーは剥がれ落ち、もはや原型を留めずにカオスと化しています。フィルムでは「かつてあった現代アート」のような風合いになっています。
Canon EOS 55, Lomography Color Neagative 100, EF 17-40mm F4L USM
Canon EOS 6D, EF 24-105mm F4 L IS USM
渋谷センター街から一本入った路地。青果店が営まれていますが……荒らし尽くされています。路上に張り出した商品、落書き、座り込んだ若者の姿にアジアを感じます。
Canon EOS 55, Lomography Color Neagative 100, EF 17-40mm F4L USM
Canon EOS 6D, EF 24-105mm F4 L IS USM
ステッカーだらけの電柱には渋谷独自の文化を感じます。
おそらく実際の色再現はデジタルのほうが忠実ですが、フィルムのほうが味わいが付加されていますね。
Canon EOS 55, Lomography Color Neagative 100, EF 17-40mm F4L USM
Canon EOS 6D, EF 24-105mm F4 L IS USM
ほとんど同じ条件下で、無機質な建物へ当たる光と影を撮影しました。空の青の色、影の色がやや緑色に傾くLomography フィルムとの相性がすばらしいといえます。
Canon EOS 55, Lomography Color Neagative 100, EF 17-40mm F4L USM
Canon EOS 6D, EF 24-105mm F4 L IS USM
フィルムはハイライトが黄色くなることで、セピア写真のような風合いを醸し出していますが、2017年の渋谷、同じ場所です。
Canon EOS 55, Lomography Color Neagative 100, EF 24-105mm F4 L IS USM
Canon EOS 6D, EF 17-40mm F4L USM
とことん人工物を撮り続けると、有機的に並ぶ無機物が美しく見えてくることがあります。
Canon EOS 55, Lomography Color Neagative 100, EF 24-105mm F4 L IS USM
Canon EOS 6D, EF 24-105mm F4 L IS USM
落書きに落書きが重ねられた壁の前、無造作に置かれた乗り物たちも決して整然としておらず、混沌そのものです。
Canon EOS 55, Lomography Color Neagative 100, EF 17-40mm F4L USM
Canon EOS 6D, EF 24-105mm F4 L IS USM
Canon EOS 55, Lomography Color Neagative 100,EF 17-40mm F4L USM
Canon EOS 6D, EF 24-105mm F4 L IS USM
壁の向こうに見える景色を切り取った2カットです。画角に若干の違いがありますが、色づくりの違いが非常に目立ちます。
今回の現像はカメラのキタムラ渋谷店さんを利用しました。フィルム現像代が600円、データCD作成代が500円、スマホ転送サービスが300円でした。現像の待ち時間は1時間程度でした。
前回筆者が単独で撮り比べたのは原宿の街。
渋谷という街が抱えるカオス、汚さ、文化、そういった都市の写真にもLomographyのフィルムの適性が高いようですね。
では……自然ならどうなるのか!?
次回95年製フィルムカメラ「Canon EOS 55」シリーズ、「湘南でフィルム写真を撮ってきた」いってきます!!
それでは、楽しいカメラライフを!
Lomography Color Negative 100 35mm (3本パック)
フリーのカメラマン。1988年生まれ。2010年より写真家・水谷幹治に師事し、純喫茶・ドヤ街・商店街など滅びゆく昭和をテーマに作品制作を行う。
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