28年後も安心して使える 初代EOS-1

2017/07/13  by 富竹次郎

こんにちは、富竹です。

フィルム写真を撮ってきた相棒、Canon EOS-1の紹介をしたいと思います。

Canon EOS-1で撮った写真はこちらから:
ここは2017年なのか!? 〜モノクロ写真の世界〜

フラッグシップモデルだったEOS-1

フラッグシップモデル Canon EOS-1

各社の最上級機種をフラッグシップモデルといいます。

フラッグシップモデルには、オリンピックでスポーツ選手を撮るような耐久性連写性能が求められ、各社しのぎを削って開発を進めていました。Canonが1988年にリリースした答え、それがこのCanon EOS-1でした。

Canonはオートフォーカスカメラに移行する際に、過去の遺産を全て切り捨て、旧来のレンズともまったく互換性もなく、デザインも変わった新しいオートフォーカスの一眼レフカメラEOSシリーズを作り始めました。

その最上級機種として最初に君臨したのが、Canon EOS-1。

それ以降の最上級機種たちは、EOS-1N、EOS-1DXなどEOS-1の名前が継承されています。

プロ向けに操作ボタンの形が違う

Canon EOS-1 操作ボタン

プロカメラマンたちは状況に応じて素早くセッティングし、同時に一度決めたセッティングが迂闊に変わってしまっては困ります。

ということで、P,A,S,Mのモードダイヤルではなく、3つのボタンで操作する、非常に合理的なUIを生み出しました。このボタンは、現代のEOS-1 DXでも継承されています。

圧倒的なファインダー

ファインダー Canon EOS-1

現代のCanonの一眼カメラには最上級機種EOS-1シリーズから、最も初心者向けのEOS Kissシリーズまで、幅広くラインナップされています。

大きな違いは、プリズムファインダーか、ミラーファインダーかの違いです。

プリズムファインダーは、主に中上位機種にのみ使われていて、ファインダーにペンタプリズムという高価なパーツを内蔵しています。特徴としてファインダーに映る像がミラーファインダーより明るく大きいです。

実写! 夜の歌舞伎町

歌舞伎町 路地 Canon EOS-1, EF 50mm F1.8 STM, Lomography 800
Canon EOS-1, EF 50mm F1.8 STM, Lomography 800

歌舞伎町 道路 Canon EOS-1, EF 28mm F1.8 USM, Lomography 800
Canon EOS-1, EF 28mm F1.8 USM, Lomography 800

歌舞伎町 神社 Canon EOS-1, EF 28mm F1.8 USM, Lomography 800
Canon EOS-1, EF 28mm F1.8 USM, Lomography 800

歌舞伎町 ビールケース Canon EOS-1, EF 85mm F1.8 USM, Lomography 800
Canon EOS-1, EF 85mm F1.8 USM, Lomography 800

歌舞伎町 ゲームセンター 虎 Canon EOS-1, EF 85mm F1.8 USM, Lomography 800
Canon EOS-1, EF 85mm F1.8 USM, Lomography 800

Canon EOS-1にLomography 800フィルムをつけて撮影しました。安心のオートフォーカス、キレッキレの動作。惚れ惚れします。

まとめ

以前使っていたCanon EOS 55というカメラは、安価なプラスチック製の中級機種。その為、故障して通電しなくなったジャンク品が100円単位で投げ売りされていました。

言ってみれば、年代を考えたらいつ壊れるかわからない、そんな心許ないカメラでした。だからこそ700円で買えました。

このCanon EOS-1は、これまでたくさんのカメラマンに酷使されてきたであろう中古品ながら、そうした不安を一切感じさせない頑丈さがあります。それが、フラッグシップ機です。

ぜひ、そんな安心感のあるカメラを見つけてください。

それでは、楽しいカメラライフを!

富竹次郎

フリーのカメラマン。1988年生まれ。2010年より写真家・水谷幹治に師事し、純喫茶・ドヤ街・商店街など滅びゆく昭和をテーマに作品制作を行う。

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