95年生まれのカメラ女子が95年製フィルムカメラ「Canon EOS 55」で中野の街を撮ってみた

2017/06/9  by 富竹次郎

どうも、700円で買ったフィルムカメラEOS 55に案外感動している富竹です。
95年製フィルムカメラ「Canon EOS 55」を700円で買ってみた
95年製フィルムカメラ「Canon EOS 55」で朝の原宿を撮ってみた

今回は、普段からPENTAX K-30を使っているカメラ女子のなっちゃんをゲストにお呼びして、事前連絡なしの無茶振り企画。
95年生まれの彼女に、95年製フィルムカメラ「Canon EOS 55」を渡してスナップ写真を撮ってもらおうをお届けします。
中野 カメラ女子
なっちゃんは「え、何も聞いてない……」と呆然としていました。

Lomography フィルム今回も、前回と同じLomographyのフィルムを使います。果たして彼女はフィルムカメラを使いこなせるのか!? さっそくフィルムを詰めてチャレンジです。

中野の商店街を撮る

中野 つつじEOS 55, Lomography Color Negative 100, EF 50mm F1.8 STM

植え込みのつつじです。味がある写り!

中野 商店街1EOS 55, Lomography Color Negative 100, EF 50mm F1.8 STM

中野 商店街2EOS 55, Lomography Color Negative 100, EF 50mm F1.8 STM

中野 商店街3中華屋さんですね。こんな感じで撮影してもらいました。

中野 商店街4EOS 55, Lomography Color Negative 100, EF 50mm F1.8 STM

中野 商店街5EOS 55, Lomography Color Negative 100, EF 50mm F1.8 STM

中野 商店街6猫、即、撮! 構えが本気です。

中野四季の森公園を撮る

中野 四季の森公園1EOS 55, Lomography Color Negative 100, EF 24-105mm F4L IS USM

公園ではイベントが開催されており、子供さんたちがはしゃぎまわっていたので肖像権的に問題なさそうな、人のいないところを撮ってもらいました。木漏れ日というより、木々の隙間から見える西に傾き始めた太陽がフォトジェニックです。

中野 四季の森公園2EOS 55, Lomography Color Negative 100, EF 24-105mm F4L IS USM

この自分の影を写すテクニック、上級者です。おっさんがやるとナルシストになるのでなかなか決まらないんです。エモい。

中野 四季の森公園3EOS 55, Lomography Color Negative 100, EF 50mm F1.8 STM

フレア・ゴーストが盛大に出ています。でも、嫌な感じじゃありません。これが味ですね。

中野 四季の森公園4EOS 55, Lomography Color Negative 100, EF 24-105mm F4L IS USM

まだ青いモミジの葉を写すテクニック。ばっちり撮れています。このように木々の手前の葉っぱを撮ると後ろが木漏れ日になって、いい感じなんですよね。

中野ブロードウェイ周辺を撮る

中野ブロードウェイ1EOS 55, Lomography Color Negative 100, EF 50mm F1.8 STM

中野ブロードウェイ2EOS 55, Lomography Color Negative 100, EF 50mm F1.8 STM

中野ブロードウェイ3EOS 55, Lomography Color Negative 100, EF 50mm F1.8 STM

フィルムはホワイトバランスの概念がなく、晴天用のフィルムで蛍光灯を撮ると緑色の光になり、サイケデリックな雰囲気になります。グリーン系が強調されるこのフィルムで撮るとレトロ・フューチャー感すら感じます

まとめ

今回の現像は、中野ブロードウェイ内のコイデカメラさんにお願いしました。フィルム現像の際に「スマホへ送信」を選択すると、納品はCDでなくQRコードになります。取材班みんなでQRコードを読み込んで写真をダウンロードしました。すぐにtwitterやInstagramで投稿できるので、とても便利!

なっちゃんの撮影したスナップ写真は36枚全部ばっちり写ってました! 使えなくなっていたフィルムは一枚もありません。もともと一眼レフを持っていたこともあり、とっても上手に撮れています。生まれて初めてフィルムカメラを使った彼女に感想を聞きました。

「エモい」

カメラ女子何も知らされずにカメラを渡され2時間ぶっ通しの撮影、本当におつかれさまでした!
(Camoor編集部 ともりん撮影)

おまけ

1000円自販機EOS 55, Lomography Color Negative 100, EF 24-105mm F4L IS USM

噂の1,000円自販機です。Camoor編集部で10連引いたところ、ダサい時計とダサいサングラスが手に入りました。冗談です。

このような写真は、10年後、20年後に価値が出るんです。右の建物は古いのでいずれ取り壊されますし、自販機も意外とモデルチェンジがあるものです。けっこう時代性が出るんですよ。

街は生き物で、頻繁にテナントも変わるし、行政の都市計画やら不動産屋の都合やらで移ろいます。5年ぶりに訪れた街の古本屋が駐車場になってたり、サンクスがファミマになってたり。逆に、今の街には95年にはなかったものばかり。Suicaも、スマホも、今回使ったレンズでさえも。

その瞬間には「ありふれたもの」でも、経年によって「かつてあった」ものになる。写真の価値はそれを記録して残すことにあります。

それでは、楽しいカメラライフを!

Lomography Color Negative 100 35mm (3本パック)

撮影:なっちゃん

カメラはじめました2016、写真たくさん撮ろう2017。


文:富竹次郎

フリーのカメラマン。1988年生まれ。2010年より写真家・水谷幹治に師事し、純喫茶・ドヤ街・商店街など滅びゆく昭和をテーマに作品制作を行う。

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