- テクニック
SONYの純正フラッシュ「HVL-F45RM」を買ったのでレビューしてみた
2018/02/6 by 編集部 ともりん
どうもー! Camoor編集部 ともりんです。今回は“カラーシフト”をテーマにホワイトバランスを調節した撮影の楽しみ方を紹介します。
みなさんは空が印象的な青だったり、夕焼けのオレンジが強調されたポートレート写真を見たことがありませんか? ホワイトバランスを調節することで写真の色は変えることができます。しかし、それだけでは被写体の色まで変わってしまいます。そこで必要な技術が“カラーシフト”です。カラーシフトは、カメラのホワイトバランスで調節した色の補色である光を被写体に当てることで、被写体のみ適正なホワイトバランスにすることです。
必要なものは3つ!
・デジタルカメラ(SONY α7ⅱ)
・フラッシュ(SONY フラッシュ HVL-F45RM)
・カラーフィルター(ROGUE カラーコレクションフィルタキット)
カッコ内は筆者の機材です。
今回用意したカラーフィルターは三色。
グリーン、オレンジ、ブルーです。これらのフィルターを使って被写体の色を変えずに背景の色を変える撮影にチャレンジ。カラーシフトの手順は下記の通りです。
1.レンズにフィルターを被せてホワイトバランスのカスタムセットを行う
2.フラッシュにカラーフィルターを被せる
3.撮影
まずは適正なホワイトバランスで撮影します。
SONY α7Ⅱ, Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA SEL55F18Z, HVL-F45RM
それでは、カラーフィルターを使用してカラーシフトで遊んでみます。
最初はグリーンフィルターを使ってみます。
グリーンフィルターを通してカスタムセットをするとホワイトバランスは4600ケルビン、マゼンダ7に。
SONY α7Ⅱ, Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA SEL55F18Z, HVL-F45RM
フラッシュにカラーフィルターを被せないと真っ赤な写真になってしまいます。それではフラッシュにグリーンフィルターを被せて撮影します。
SONY α7Ⅱ, Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA SEL55F18Z, HVL-F45RM+グリーンフィルター
フラッシュにグリーンフィルターを被せると被写体の色が本来の色に近づき、背景はマゼンダになりました。夕焼けをバックにしたポートレート撮影にオススメです。
次はオレンジフィルターを使ってみます。
カスタムセットは2700ケルビン、マゼンダ1。
SONY α7Ⅱ, Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA SEL55F18Z, HVL-F45RM
そのまま撮影すると被写体も青く不健康な色になってしまいますね。
SONY α7Ⅱ, Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA SEL55F18Z, HVL-F45RM+オレンジフィルター
オレンジフィルターをフラッシュに被せると、被写体の健康を取り戻せます。クールな印象のポートレート撮影にオススメです。
最後にブルーフィルターを使ってみます。
カスタムセットは7000ケルビン。
SONY α7Ⅱ, Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA SEL55F18Z, HVL-F45RM
カラーフィルター無しでも、これはこれでいいかなと思ってしまいました……。
SONY α7Ⅱ, Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA SEL55F18Z, HVL-F45RM+ブルーフィルター
ブルーフィルターを被せると被写体の色が少しだけ白っぽく戻ってきました。ブルーフィルターはレトロな街並みをバックにしたポートレート撮影にオススメです。
いかがでしたか? 今回の検証は小さな会議室で行ったので背景の壁までフラッシュの光が影響してしまったのですが、フラッシュ光の影響しない屋外で検証を行ったら全然違う結果になります。ホワイトバランスをマニュアルにするとカメラの楽しみが何倍にも広がりますよ! “カラーシフト”でドラマチックなポートレート撮影をしてみませんか?
Webディレクター兼編集者、たまにライター。愛機はSONY α7Ⅱ。ミラーレスなのにフルサイズ機なところがお気に入り。
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