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雨の日の夜は足元を撮れ! 水たまり構図のすすめ
2017/07/7 by 富竹次郎
こんにちは、富竹です。自分が生まれるより前の世界は情熱と混乱に満ちていて、時々憧れたりします。もしその激動の時代に自分がいたら、なんて思ったりしますね。
今回は、1963年に作られたというレンズをご紹介します。東ドイツ・Carl Zeiss Jena(カールツァイスイエナ)社製Sonnarのコピー品と言われる、有名なロシアレンズjupiter-9 85mm F2の使用感レビューを書いていきます。
昔のロシアレンズは、いえ世界のカメラメーカーは、ドイツ製品のコピーばかりでした。初期型に近いものはドイツ製品の丸パクリなので、上品なデザインの名残がありましたが、モデルチェンジを重ねると次第にゴツゴツした独特のデザインへと移り変わります。
今回使うのは、かなりドイツっぽい、ライカLマウント用に作られたjupiter-9 85mm F2です。
Canon EOS 6D, EF 100mm F2.8 Macro USM
レンズが青紫色のコーティングです。きれいですね。
Canon EOS 6D, EF 100mm F2.8 Macro USM
どうでしょう、この金属感! 古さを感じさせる見た目ですね。
さっそくこれを使って街を撮ってみます。
さて、東京都といえば豊洲市場移転問題がニュースになっていましたね。今回は築地場外市場を目指して撮影しながら移動してきました。今回はレンズの味を活かすため、あえてRAW現像時に補正をかけていません。
有楽町駅についたので、とりあえずパチリ。
SONY α7II, Jupiter-9 85mm F2
色が……色が緑色っぽい……?
SONY α7II, Jupiter-9 85mm F2
うーん、だいぶ緑色に色かぶりしています。古いレンズを使うとたまにあることです。何も加工していないのにinstagramのフィルターをかけたみたいになっていますね。
SONY α7II, Jupiter-9 85mm F2
高架下で盛大なレンズフレアが!
レンズフレアとは、逆光などの撮影時に、画面がぼやけてコントラストが失われる現象です。現代のレンズはよくできたコーティングがされているため、ここまでひどいレンズフレアはなかなか見ませんね。
SONY α7II, Jupiter-9 85mm F2
有楽コンコースです。昭和風の店舗が立ち並ぶ高架下の一角です。
SONY α7II, Jupiter-9 85mm F2
このあたり、味のある写りをしていますね。
SONY α7II, Jupiter-9 85mm F2
モノクロにしてみると納得。ああ、このレンズはカラーフィルムが普及する前のモノクロの撮影に向けて設計されていたんだなあとわかります。実際、富士フイルムのカラーフィルムが普及し始めたのは1970年代のこと。1960年代はモノクロフィルムが主流でした。歴史を感じますね。
SONY α7II, Jupiter-9 85mm F2
築地場外市場に到着しました! 色がやっぱりおかしい! コンビニや看板広告を度外視すると、1980年代にお父さんが撮ってきた旅行写真みたいに見えるのが面白いですね。
SONY α7II, Jupiter-9 85mm F2
1963年の人は「お・も・て・な・し」とは絶対に言わないので現代のものだとわかります。
SONY α7II, Jupiter-9 85mm F2
場外市場の看板をパチリ。いいですね、フィルムで撮ったみたいです。
SONY α7II, Jupiter-9 85mm F2
混雑を避けて午後二時ごろに向かったため、すでに閉まっているお店も。晴れの日のため、レンズフレアが出ています。ぼんやりと写りますね。
SONY α7II, Jupiter-9 85mm F2
これはレンズの絞りを少し絞ったため、レンズフレアが軽減されています。絞り込むと案外普通になってしまうので、あえて絞り開放で撮り続けます。
SONY α7II, Jupiter-9 85mm F2
まだちらほらと外国人観光客がいらっしゃいますね。ただ、ほとんど店じまいのようです。どこを撮ってもレンズフレアと色かぶりで変なふうにしか写らない、そんな変わったレンズでした。
ただ、自然の多い場所や人物を撮ったら、さぞかし予想外の写りで面白いレンズになるのではないかなあと思います。
このレンズはフジヤカメラのジャンク館で入手しました。ライカなどを多く取り扱う銀座の中古カメラ店や、ヤフオクやeBayなどのネットオークションで多く取引されています。
M42マウント用のものも存在し、比較的出回っている数が多く入手しやすいレンズなので、もし気になったら手にとってみてください!
それでは、楽しいカメラライフを!
フリーのカメラマン。1988年生まれ。2010年より写真家・水谷幹治に師事し、純喫茶・ドヤ街・商店街など滅びゆく昭和をテーマに作品制作を行う。
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