- テクニック
F値って何? 〜初心者でもわかる写真撮影の基礎知識〜
2017/07/19 by 富竹次郎
こんにちは、富竹です。
今回は、めちゃくちゃ暗い場所でも写せる、Nokton Classic 40mm F1.4レンズの魅了についてご紹介します。
SONY α7II, Voigtlander Nokton Classic 40mm F1.4
Noktonとは、Nokt=夜を意味していて、夜の暗い場所でも写せるために作られた大口径レンズです。
Voigtlander(フォクトレンダー)というドイツのメーカーのブランドを、長野県のレンズメーカー・コシナが開発し、作り出されたレンズの1つがこちらです。
コシナはもともと格安レンズメーカーとして知られていましたが、Voigtlanderブランドでは挑戦的なレンズを売り出すメーカーとして知られています。
Noktonには、ほかにもNikon用の58mmF1.4やマイクロフォーサーズ用 F0.95の大口径レンズをリリースしています。
今回ご紹介するのはそのなかでもあえてオールドレンズ風に写るように作られたNokton Classicのひとつ、ライカM用の40mm F1.4です。
Canon EOS M, Voigtlander Nokton Classic 40mm F1.4
こちら、夜中のとても暗い喫茶店で撮影したものです。さすが夜を写すレンズ、綺麗に写ります。ボケも美しいですね。
本来このような撮影シーンでF2.8やF3.5のレンズを使うと手ブレしやすくなり、綺麗に撮るのは難しいです。
SONY α7, Voigtlander Nokton Classic 40mm F1.4
こちらも暗い店内撮影をしたものです。
背後はきれいな玉ボケです。現代のレンズでは非球面レンズを使っているため、このような写り方になりません。Nokton Classicは、あえてオールドレンズと同じ球面レンズを使っているため、面白いボケ味になるんです。
SONY α7II, Voigtlander Nokton Classic 40mm F1.4
こんな感じに、ふわっとボケます。
SONY α7II, Voigtlander Nokton Classic 40mm F1.4
夜の信号機にピントを合わせてパシャリ。手持ちでもここまで写ります。左手の建物を見ると、周辺にいくに従って、だんだん暗くなっているのがお分かりでしょうか。これが周辺減光です。
周辺減光はレンズの欠点とされ、現代レンズではできるだけ少なくなるように設計されています。しかし、うまく使えばレンズの味になるんです。ソフトでわざと周辺減光をかける人もいるくらいです。
SONY α7II, Voigtlander Nokton Classic 40mm F1.4
このレンズは、ライカM用のレンズため、ミラーレス一眼にマウントアダプターをつけるか、ライカMシリーズを買わなければ使うことができません。マニュアルフォーカスで、絞りも手動です。
しかし、他のレンズには代え難い、独特の個性があります。
価格は新品でも40,000円程度。極端に高いレンズでもありません。
ぜひみなさんもお手にとってみてください。
それでは、楽しいカメラライフを!
VoightLander 単焦点レンズ NOKTON classic 40mm F1.4 131507
フリーのカメラマン。1988年生まれ。2010年より写真家・水谷幹治に師事し、純喫茶・ドヤ街・商店街など滅びゆく昭和をテーマに作品制作を行う。
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