- コラム
暗くても写せる!? 最も新しいオールドレンズNokton 40mm F1.4の魅力
2017/07/14 by 富竹次郎
こんにちは、富竹です。
以前の記事にも書きましたが、今回はF値について少し深掘りしてみようと思います。
F値による写りの違いがわかりやすいように、40mm f1.4 レンズを使ってみます。
SONY α7II, Voigtlander Nokton Classic 40mm F1.4 絞りF値1.4で撮影
駐輪厳禁の場所にピントを合わせ、背後を大きくボケるようになりました。建物は輪郭だけ写り、ぼんやりとしています。
SONY α7II, Voigtlander Nokton Classic 40mm F1.4 絞りF値16で撮影
ごらんのように、F値が変わると、ボケる量が変わるんです。
比較画像を用意しました。
F値が小さい→ボケる
F値が大きい→ボケない
と覚えておきましょう。
絞り開放とは、絞りを一切絞らない状態です。たとえば今回のレンズはF1.8が開放となります。
ただし、絞り開放で屋外を撮ると、シャッタースピードが1/4,000でも明るすぎて撮れないときがあります。
どうしても屋外で絞り開放を使いたいときは、NDフィルターを用意しましょう。レンズの先端に取り付けることで、レンズから入り込む光の量を少なくすることができます。
広角レンズでF値を8以上にして撮ると、画面の隅々までピントがあった状態=パンフォーカスになります。
細かくピント合わせをせず、マニュアルフォーカス(ピントを手動)、ピント位置を3mに固定、F値を8にすると、オートフォーカスをさせるタイムラグをなくし、スナップショットを撮れるという高度なテクニックもあります。
ただし、夜間や室内など暗いところでパンフォーカスにすることはなかなか難しいので、ストロボを炊くなどして対処しましょう。
デジタルカメラの場合、センサーの表面にも微細なレンズがつけられており、F値11よりも絞り込むと、回折現象(小絞りボケ)とよばれる画質劣化が起こり始めます。
Pモード(プログラムオート)で撮っていると、ときどきF値13やF値16を使ってしまうことがあるので、気をつけましょう。
小絞りボケ(こしぼりボケ)とは、写真撮影においてカメラの絞りを絞れば絞るほど、光の回折により、画質の鮮明さが失われ、全体にぼけた画像になる現象。単に回折現象と呼ぶことも多い。フィルムカメラでもデジタルカメラでも起こる現象であるが、撮像素子の小さいデジタルカメラ(特にコンパクトデジタルカメラ)では問題が顕著となる。
出典:Wikipedia
それでは、楽しいカメラライフを!
MARUMI カメラ用フィルター DHG ND 8 77mm 光量調整用 079136
フリーのカメラマン。1988年生まれ。2010年より写真家・水谷幹治に師事し、純喫茶・ドヤ街・商店街など滅びゆく昭和をテーマに作品制作を行う。
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