SONY レンズレビュー Vario‑Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS

2017/09/22  by 富竹次郎

こんにちは、カール富竹ツァイスです。中華料理を食べる時もミラーレスをぶら下げていきます。
α7ⅱ

みなさんは、Carl Zeiss(カールツァイス)を知っていますか? レンズなど光学機器のメーカーなので、カメラに詳しい方はもちろん、メガネ用レンズや望遠鏡でも知られる高級ブランドです。歴史も深く、世界で最もブランド力のある光学機器製造メーカーのひとつです。

SONYとCarl Zeissの関係

SONYはかつてMINOLTAのカメラ部門を吸収合併した後、Carl Zeissと提携し、Carl Zeissブランドをつけたカメラやレンズを多数販売してきました。


高級コンパクトデジカメのベストセラーRX100シリーズなど有名ですね。

そんな富竹も、ブランドに魅せられてCarl Zeissレンズをなんと3つも買ってしまいました。いや、しょうがなかったんですよ。Carl Zeissが魅力的すぎるのがいけないんです。

今回は、3つのうち、最も使用頻度が高くなりそうな標準ズームをご紹介します。

Vario‑Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS


こちらが今回ご紹介する Carl Zeiss Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSSです。T*はCarl Zeissの高級なレンズコーティング、ZAはツァイスブランド、OSSは手ぶれ補正機能を意味しています。盛り沢山なレンズですね!

それでは詳しくレンズをチェックしていきましょう。

まずはレンズ外観をチェック

Vario‑Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS
SONY α7II , SONY FE 50mm F2.8 Macro

手持ちのα7Rに装着してみました。がっちりとした大きさを感じます。



Vario‑Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS
SONY α7II , SONY FE 50mm F2.8 Macro

24mmワイド端のときの状態です。



Vario‑Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS
SONY α7II , SONY FE 50mm F2.8 Macro

70mmテレ端のときの状態ですそこそこ伸びますが、大幅な伸びではありません。



Vario‑Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS 純正ケース
SONY α7II , SONY FE 50mm F2.8 Macro

SONY純正のレザーケースにすっぽりと収まります。ケースは定価14,000円、本革製なので高級感があります。

実写レビュー

さて、まずはズームのワイド端とテレ端で比べてみましょう。

Vario‑Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS ワイド端24mmで撮影(絞りF8)
SONY α7R, Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS ワイド端24mmで撮影(絞りF8)

Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS テレ端70mmで撮影(絞りF8)
SONY α7R, Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS テレ端70mmで撮影(絞りF8)

では、外ではどのように使えるでしょう? 雨の日の町中を撮ってみました。

ワイド編

SONY α7R, Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS
SONY α7R, Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS

SONY α7R, Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS
SONY α7R, Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS

雨の中、防塵防滴なので細かいことを気にせずに住宅街を広角で撮ってみました。
24mmスタートなので、室内でも、旅行先の大きな建物でも、フレーミングすることができる優秀なズームレンズです。

テレ編

SONY α7R, Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS
SONY α7R, Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS

テレ端70mmで植物の枝を撮ってみました。これからの季節、紅葉撮影などに役立つこと間違いありません



SONY α7R, Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS
SONY α7R, Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS

開放F4の70mmでの最短撮影です。ここまでボケてくれます。ピントは甘いということもなく、しっかりシャープに写っています。しかも、背景もうるさくなく、自然なボケ。さすがCarl Zeissというべき優等生的写りでしょう。



SONY α7R, Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS
SONY α7R, Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS

開放F4なので植物を最短撮影するとここまでボケを作ることも出来ます。大事なのは、一本のレンズでワイドな風景写真と近接撮影を2役こなせる非常に優秀で便利なズームレンズだということです。

総合レビュー

メリット

24mmの広角から中望遠の70mmの焦点距離をカバーしたオールマイティーなレンズです。しかも手ぶれ補正付き。さらに防塵防滴です。

SEL2870が値段なりにチープでF値が暗いこと、最高級ラインナップのSEL2470GMが巨大かつ高価であることを考えると、このSEL2470Z Vario-Tessar 24-70mm F4 ZA OSSのコストパフォーマンスはかなり高いといえます。
 

デメリット

ズームで高性能なので、若干ミラーレスのレンズにしてはかさばります。逆にこれ一本だけで、ほかに一本も持たずに済ますと考えると、システムとして軽いと見て問題ありません。

それでは、楽しいカメラライフを!

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富竹次郎

フリーのカメラマン。1988年生まれ。2010年より写真家・水谷幹治に師事し、純喫茶・ドヤ街・商店街など滅びゆく昭和をテーマに作品制作を行う。

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