超広角レンズで撮れる! スカイツリー&東京タワー

2017/07/20  by 富竹次郎

こんにちは、富竹です。CanonからSONYに鞍替えしてから軽装備になりフットワークが軽くなりました。

私事ですが、最近超広角ズームレンズを買いました。超広角レンズはとても画角が広く、使いようによってはめちゃくちゃすごい写真が撮れるんです。超広角を使うと、こんなこともできるんだよ! という撮影の一例をお見せしたいと思います。

東京スカイツリーを見上げてみた

スカイツリーの下 SONY α7II, SONY Vario Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS
SONY α7II, SONY Vario Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS

暑いので夜を狙って東京スカイツリータウンにやってきました。スマートフォンでスカイツリーを撮る人がいっぱいいます。でも、スマートフォンのカメラでは、魚眼の外付けレンズでもつけない限り、上の方しか収まらないんですよ。

スカイツリー SONY α7II, SONY Vario Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS
SONY α7II, SONY Vario Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS

日本最大の建物 634mのスカイツリーを、足元からてっぺんまで写しています! 場所は、スカイツリー展望台入口付近です。驚くべき広角! APS-Cなら10mm相当、マイクロフォーサーズなら8mm相当ですね。手前に樹木が植えてあるのがわかりますよね。擬似的に28mm相当で撮ったと仮定してざっくりトリミングしてみると……

スカイツリー 標準レンズ SONY α7II, SONY Vario Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS
SONY α7II, SONY Vario Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS

28mmの画角だと、この程度までしかフレーミング出来ません。大きい建物を撮るとき、もうちょっと画角が広ければな……と悔しい思いをしたことはありませんか? そんな時は超広角レンズを試してみましょう。価格はピンキリですが、性能と比例します。

室内でもすごい!超広角レンズ

スカイツリー 近くの店 SONY α7II, SONY Vario Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS
SONY α7II, SONY Vario Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS

こちらは、スカイツリーを眺めながら飲食を楽しむリクライニングシートです。一人者のお客さんにはちょっと入りづらかったですが、観光客には人気でした! 手前のシートと1mくらいしか離れてないのに奥の建物まで写っています。

広角レンズには、手前のものが大きく、遠くのものが小さく歪む、パースペクティブ効果があります。

スカイツリー ソラマチ SONY α7II, SONY Vario Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS
SONY α7II, SONY Vario Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS

たとえば、こんな写真。手前のSVの文字は大きく、遠くの通行人は極端に小さくなっています。広角レンズのパースペクティブ効果を利用すると、迫力がある写真になります。

東京タワーを撮ってみた

東京タワー SONY α7II, SONY Vario Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS
SONY α7II, SONY Vario Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS

地下鉄で赤羽橋駅まで移動しました。

駅を出てすぐそびえ立つ、東京タワー! こちらの写真は、35mm端で撮影しています。東京タワーはさすがにスカイツリーほど大きくなく、周りの建物も低いのでこんなふうに夜景に絡めて撮る人が多いですよね。

東京タワー 足元 SONY α7II, SONY Vario Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS
SONY α7II, SONY Vario Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS

観光客がとても多く、どうしても写り込んでしまうので、東京タワーの足元、駐車場近辺から撮影しました。パースペクティブ効果が作用して、東京タワーの足がグイッと広がって力強い印象ですよね。

パースペクティブ効果があると迫力が出る反面、歪みが強くなるため、人物撮影には向きません。

おすすめの超広角レンズ

超広角レンズ使ってみたいな、でも高いんだろうな……という人。わかります。実際高いです。しかし、中古でなら、安く手に入れる方法もないわけでもないです。基本的には純正の超広角レンズがおすすめですが、それ以外にもおすすめできるレンズをご紹介します。
 

フルサイズ向け

Tokina 超広角ズームレンズ AT-X 16-28 PRO FX 16-28mm F2.8 (IF) ASPHERICAL ニコン用 フルサイズ

中古相場 45,000円〜50,000円
描写力はそこそこ高く、16-28mmという超広角でありながらF2.8という明るさで、夜景にもってこいのレンズです。重たいですが、それだけの価値があります。前玉を見て驚くのではないでしょうか。まるで魚眼のようなむき出しの前面レンズに惚れ惚れすることうけあいです。


ASP-C向け

TAMRON 超広角ズームレンズ SP AF10-24mm F3.5-4.5 DiII キヤノン用 APS-C専用 B001E

中古相場24,000円〜28,000円
このレンズは新型が出たため旧型の値段が落ちています。10-24mmという、APS-Cで風景や夜景を撮る人がほしい画角が詰まったズームレンズです。安いし大した事ないだろうとあなどることなかれ。しっかりと画面を捉えてくれます。


マイクロフォーサーズ向け

OLYMPUS 超広角ズームレンズ M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6

中古相場44,000円〜50,000円
マイクロフォーサーズ向けのサードパーティ製超広角はいまのところあまりないので、純正の紹介となります。
Panasonicが出している10万円超えの超広角レンズと違い、かなりコンパクトです。軽量コンパクトなマイクロフォーサーズで重機みたいに大きくなっていったら意味が無いと思うんです。気軽にスナップしていきましょう。

それでは、楽しいカメラライフを!

Tokina 超広角ズームレンズ AT-X 16-28 PRO FX 16-28mm F2.8 (IF) ASPHERICAL ニコン用 フルサイズ対応
TAMRON 超広角ズームレンズ SP AF10-24mm F3.5-4.5 DiII キヤノン用 APS-C専用 B001E
OLYMPUS 超広角ズームレンズ M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6

富竹次郎

フリーのカメラマン。1988年生まれ。2010年より写真家・水谷幹治に師事し、純喫茶・ドヤ街・商店街など滅びゆく昭和をテーマに作品制作を行う。

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