1971年の名機『Nikon F2』で撮る! 新宿〜池袋

2017/06/20  by 富竹次郎

どうも、近所のBARにいくにも無駄にカメラをぶら下げていく富竹です。

ところで、NikonがいいとかCanonがいいとか、先人たちも、今のおじさんたちも、きのこたけのこのような論争を繰り広げてきたらしいですね。筆者は断然Canon派です。なぜって? そんなのもちろん、Canonしか持ってないからです。

Canonしか持ってない気がしたんですが……あれ?

Nikon F2 フォトミック1Canon EOS 6D, EF 50mm F1.8 STM, 明暗別所区補正でオールド風に加工

あまりにもカッコよすぎて気がついたらNikon F2 フォトミックを買っていたのでテスト写真をレビューしたいと思います。

Nikon F2 フォトミックとは

Nikon F2 フォトミック2
1971年に発売された、Nikonの機械式フィルム一眼レフです。完全機械式シャッターのため、電池がなくても永遠に使えるともいえます。現代の電子式のカメラはメーカーが修理サポートを終えてしまえば直りませんが、機械式のカメラは修理店が存在し続ける限り何度でも蘇ります。ロマンですね。

Nikon F2 フォトミックファインダー1Nikon F2 フォトミックファインダー2
Nikon F2フォトミックは、フォトミックファインダーという、露出計内蔵のファインダーを搭載した機種です。フォトミックファインダーは全部で5世代あり、こちらは最も古い1971年のモデルです。なお、古い機械のため露出計は故障しています……。

こういう古いカメラって、光線漏れ(感光)があったり、予想外のところで使えなかったりするんです。とりあえずモノクロフィルムでさっそく動作テストしてみることにしました。

では、撮ってきま〜す!

1971年製カメラで撮ってきた

Nikon F2 フォトミック 伊勢丹 新宿本店Nikon F2 フォトミック, Ai Nikkor 50mm F1.4, Lomography LADY GREY 400, Canon Canoscan 9000F Mark II

最初に撮ったのがこちらです。

伊勢丹新宿本店からてくてく撮り歩きます。伊勢丹新宿本店は1933年竣工なので、1971年製のNikon F2 フォトミックよりも先輩ですね! 2017年撮影のはずなのに、なんとなく空気感まで古くなって、昔に撮ったみたいに見える……! モノクロフィルム独特のトーンがすごくモノクロフィルムっぽい、って当たり前ですね。引き続きどこか懐かしくエモい1971年のカメラの描写をお楽しみください。

Nikon F2 フォトミック 壁Nikon F2 フォトミック, Ai Nikkor 50mm F1.4, Lomography LADY GREY 400, Canon Canoscan 9000F Mark II

Nikon F2 フォトミック 看板Nikon F2 フォトミック, Ai Nikkor 50mm F1.4, Lomography LADY GREY 400, Canon Canoscan 9000F Mark II

Nikon F2 フォトミック バス車内Nikon F2 フォトミック, Ai Nikkor 50mm F1.4, Lomography LADY GREY 400, Canon Canoscan 9000F Mark II

Nikon F2 フォトミック ショーウィンドウNikon F2 フォトミック, Ai Nikkor 50mm F1.4, Lomography LADY GREY 400, Canon Canoscan 9000F Mark II

Nikon F2 フォトミック 喫茶店Nikon F2 フォトミック, Ai Nikkor 50mm F1.4, Lomography LADY GREY 400, Canon Canoscan 9000F Mark II

Nikon F2 フォトミック マンホールNikon F2 フォトミック, Ai Nikkor 50mm F1.4, Lomography LADY GREY 400, Canon Canoscan 9000F Mark II

伊勢丹新宿店を起点に気付いたら楽しくなってバスに乗り池袋まで足を伸ばしてスナップ撮影をしていました。Nikon F2 フォトミック恐るべし撮影はすべて、露出計なしの勘だけで行いました。こちらの個体は動作に異常もなくばっちり写っていました。

機械式カメラは終わらない

機械式カメラは、先述した通りシャッターの動作がきちんとしてさえいれば、問題なくずっと使っていくことができるんです。魅力的ですね! そのかわり、現代のカメラについている便利なオート機能が一切ないので写真の知識が必要です。昔は一眼レフカメラを扱えるのはそれなりの経験者だけでした。

絞り、シャッタースピード、ISO。露出、構図、ピント合わせ……写真の基礎のすべては、こうした機械式カメラを使いこなすことで、体感的に覚えることができるんです。現代のカメラでは、あまり感覚的なインターフェースではないので、写真の知識を理論的に覚える必要があります。

Nikon F2 フォトミック3
レトロな外観も機械式カメラの魅力ですね。かっこいいんですよ! 現代の丸みを帯びたカメラのスタイルからは失われたデザインです。首から下げているだけで文化人っぽく見えるのがいいですよね。筆者のCanon EOS 6Dはいいカメラなんですが現代の一眼レフだと日曜日のお父さん化するのが悩みの種です。

読者のみなさんも機械式カメラ、おひとついかがです?

今後もこのオールドカメラ、オールドレンズでいろんな被写体を撮っていきたいと思います。きっと現代のカメラ、レンズとは違った世界が見えますね。

それでは、楽しいカメラライフを!

Lomography 632 35 mm 400/36 ISO Black and White Lady Grey – Pack of 3 (Black) [並行輸入品]

富竹次郎

フリーのカメラマン。1988年生まれ。2010年より写真家・水谷幹治に師事し、純喫茶・ドヤ街・商店街など滅びゆく昭和をテーマに作品制作を行う。

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