フィルムスキャナーレビュー! 価格コム1位の400-SCN041

2017/06/22  by 富竹次郎

こんばんは、フィルムが溜まってきた富竹です。

現像ショップでフィルム現像とCD-R保存を両方やると、時間もお金もかかりますよね。でもたかだか150万画素くらいの写真が詰まったCD-Rなんて、データを取り込んでしまえばもう使わないし、プリントを頼むならネガがあればよく、CD-Rは邪魔です。

だったら、フィルムスキャンだけやってみたら良いんじゃないか? そんなわけでフィルムスキャナーを探しに価格コムを熟読してきました。

フィルムスキャナーを買ってみた

価格コムのフィルムスキャナのページによると、フィルムスキャナ部門で売上一位だったのは、サンワサプライの400-SCN041でした。
※2017年6月現在

2017年4月発売ということもあり、思い切って筆者富竹が勇気を持ってポチってみました。経費は出ません。自腹です

フィルムか印刷された写真をセットし、撮影してSDカードに記録していく……そんなアイテムです。電源ボタンは電源を押す以外に機能がなく、カラーネガ・白黒などフィルムの種類を選んでEV(明るさ)を調節し、OKボタンを押してスキャン。操作はそれだけです。かんたんとも言えるし、複雑な操作ができないともいえます。

早速取り出し、フィルムを取り込んでみました!

400-SCN041
さりげなくバッテリー内臓のため、充電ケーブル(MicroUSB)を外し、外に持っていって使用することも出来ます。軽いですがティッシュ箱3段くらいの大きさがあるので、本当に外に持っていくことはなさそうです……。

モノクロ編

大学以来十年のブランクを空けて初めての自家現像したネガです。傷なのか、ほこりをつけてしまったのか、ノイズがのっています。これはダスターなどでふっ飛ばすしかないのかもしれません。

シーシャ Canon EOS 55, Lomography LADY GREY 400, EF100mm F2.8 Macro USMCanon EOS 55, Lomography LADY GREY 400, EF100mm F2.8 Macro USM

灯り Canon EOS 55, Lomography LADY GREY 400, EF100mm F2.8 Macro USMCanon EOS 55, Lomography LADY GREY 400, EF100mm F2.8 Macro USM

歩道 Canon EOS 55, Lomography LADY GREY 400, EF100mm F2.8 Macro USMCanon EOS 55, Lomography LADY GREY 400, EF100mm F2.8 Macro USM

肝心のスキャナーとしての性能は、平面性が低く、周辺部が白っぽくなってしまっています。これより上を目指すとすると、おとなしくPhotoshopなどのソフトで修正するか、お店にデータ化を依頼するのがいいのかもしれません。

カラーネガ編

カラーネガフィルムもスキャンしてみました。

あじさい Canon EOS 55, Agfa Vista  400, EF100mm F2.8 Macro USMCanon EOS 55, Agfa Vista 400, EF100mm F2.8 Macro USM

道路 Canon EOS 55, Agfa Vista  400, EF100mm F2.8 Macro USMCanon EOS 55, Agfa Vista 400, EF100mm F2.8 Macro USM

飲み屋街 Canon EOS 55, Agfa Vista  400, EF100mm F2.8 Macro USMCanon EOS 55, Agfa Vista 400, EF85mm F1.8 Macro USM

ステッカー Canon EOS 55, Agfa Vista  400, EF100mm F2.8 Macro USM
Canon EOS 55, Agfa Vista 400, EF50mm F1.8 STM

カラー写真はモノクロの写真に比べて、色という要素があります。そのため、不自然でない色合いにする補正をかけています。安くフィルムスキャンできるのは値段相応ということで、残念ながら高精度ではありません。あくまでもPhotoshopなどの補正ありきです。

時間がなく、予算があるなら、迷う余地なくお店にデータ化を依頼した方がいいです

お店まで遠く、お金がない人にはフィルムスキャナーをおすすめしたいです。

まとめ

徒歩1分のところにパレットプラザがある筆者の個人的感想としては、カラーネガのデータ化は確実にお店に出そうと思います。

モノクロの場合は、いちいちお店に出しているときりがないくらい撮影し始めたとき、自家現像のお共にフィルムスキャナーを……ということで持っておくのが良いのかもしれないです。モノクロフィルムの現像やデータ化には、お店に依頼すると時間がとてもかかるからです。

これからフィルムを始める人、始めた人たちは、多くの人がフィルムをやめた2007年ごろに比べて相当恵まれていると思います。読み取り時間がおそすぎて1枚に30分かかるんじゃないかというくらい遅い旧世代のフィルムスキャナーを使い、すぐ壊れる超低速なインクジェットプリンターに耐え……。当時、フィルム写真を自宅でデジタル作品化するにはおよそ現実的でない忍耐が必要でした。

今回ご紹介したフィルムスキャナーは1300万画素で色々と難があるとはいえ、非常にクイックです。フィルムをたくさん撮る人は一考の余地ありです。

後日談

結局、液晶のドット欠けや読み取り時のEXIFが強制的に2010年になる不具合などにより、400-SCN041は返品となりました。代わりにCanonのスキャナーCanonScan 9000F Mark IIという機種を購入しました! こちらはいずれ機会があればまたレビューしたいと思います。

それでは、楽しいカメラライフを!

サンワダイレクト フィルム&写真スキャナー 高画質1400万画素 ネガ/ポジ モニタ付 SD保存 USB充電式 400-SCN041
キヤノン フラットベッドスキャナ CanoScan9000F MarkII
Lomography 632 35 mm 400/36 ISO Black and White Lady Grey – Pack of 3 (Black) [並行輸入品]
AGFAPHOTO VISTA400 36 カラーネガフィルム ISO400 36枚撮 AP400-36

富竹次郎

フリーのカメラマン。1988年生まれ。2010年より写真家・水谷幹治に師事し、純喫茶・ドヤ街・商店街など滅びゆく昭和をテーマに作品制作を行う。

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