X-T2とX-Pro2の2台持ちで挑む取材ライター ニコンから富士フイルムへ移行したワケは?

2017/05/18  by だい

はじめまして、個人メディア「なんだかおもしろい」の運営や、「Character JAPAN」「ガジェット通信」ほか様々な媒体でライターを行っている、だいと申します。
イベント撮影を中心に行う筆者ですが、実はここ最近にカメラのほぼすべてを富士フイルムのカメラに変更しました。「ライター」の一人がどのようにカメラを使っているか、またどうして富士フイルム機を利用しているのかなど、簡単ではありますが語らせていただきます。

ライターの実績

主にWEBライターとしてイベントの取材から撮影した写真の現像作業、そして記事化を一括で行っています。取材は主にアニメや漫画、ゲームといったイベントを中心に、年間で100件以上行っていて、イベント会場全体の撮影や、コスプレイヤーやコンパニオンの撮影、フィギュアなど小物撮影、自動車(痛車)など大型展示物の撮影、そして時にはライブイベントの撮影も行っています。
また国内だけでなく海外でも活動を行っていて、台湾や香港、シンガポールなどアジア圏を中心に海外のイベント撮影も行っています。その途中で時間があれば、有名観光地の撮影にも繰り出すのですが、風景撮影はまだまだ慣れていませんね……。

愛用していたカメラ ニコンとオリンパス


取材をメインに行うようになったのは2013年頃から。それまではコンデジやスマートフォンでの撮影を行ってきましたが、しっかりとした写真が撮りたいと思い、一眼レフカメラとしてニコン D5200を導入。1年後にフルサイズカメラに興味を持ち、ニコン D610を使うようになりました。富士フイルムのカメラを使うようになった今もD610は所有しています。

D610はカメラの面白さを多く教えてくれました。D5200を使っていたときは、「ISOって何?」「絞りって何?」と、基本的なことすら分からず、また理解しようともしていなかったので、基本的にはプログラムオートで撮影していました。その後「取材ではフルサイズカメラでないと恥ずかしい」というよく分からない気持ちが沸き上がってきたので、D610に変更。さらに単焦点レンズ超広角レンズを使うようになって、撮影すること自体にハマってきました。カメラの楽しさを教えてくれたD610には感謝しかありません。

また、オリンパス E-M1も入手し、イベントでは2台体制で挑むことが増えました。E-M1は気軽に扱えることと、WEBで使うには十分な画質だったこともあって、人物撮影以外ではかなりの頻度で利用していました。
しかし、マウントの違うカメラを使うことでイベント時の持ち運び重量が増え大変だったこと、D610もE-M1も撮影した写真を現像するのに時間がかかること(JPGではあまり納得できずいつもRAWファイルをPhotoshop Lightroomで現像していました)があり、ライターとして考えたときには無駄が多いのではないかと感じていました。あくまで一人のライターの考え方になりますが、イベント取材は「自分の満足できる写真撮影を行うこと」はもちろんですが、同じくらい「すぐに現像して記事化すること」も必要だと思います。その点でどうしても2台のカメラでは満足ができず、これからどうしようかと思うようになっていました。
そんな中、2016年9月に富士フイルムのカメラ X-T2と出会いました。

富士フイルムのカメラとの出会い

(左がX-T2、右がX-Pro2)

2016年9月に発売した富士フイルムのカメラでフラッグシップモデルのX-T2。実を言うとあまり興味がなかったのですが、借りて撮影してみると、重量約450gの軽いミラーレスサイズで、レンズを含めても1キロに満たないという軽さに加え、仕上がりの色の素晴らしさや、オートフォーカスの早さに感動し購入することにしました。そして最近では富士フイルムのもう一つのフラッグシップモデル X-Pro2も購入したので、富士フイルムのカメラ2台持ち体制になりました。
X-T2は、X-Trans CMOS IIIセンサーを搭載した、2430万画素でローパスフィルターレスのミラーレス一眼レフカメラです。防塵防滴なボディに、3方向チルト式液晶モニター搭載と、取材においては非常に使いやすいです。またセンサーサイズがAPS-Cのため、Xマウントのレンズもフルサイズ用レンズと比べると小さく軽いです。丸1日歩きっぱなしなことが多いのですが、軽量化されたことでかなり楽になったと感じています。

そして、高い画質と仕上がりの色の良さで、JPG撮って出しでも十分満足できるようになったことで、現像作業がかなり楽に、そして短縮できるようになりました。そしてD610にはなかったWi-Fi転送機能もあり、すぐに画像を送れるようになったことも、作業時間短縮につながっていると思います。
ただ、センサーサイズをフルサイズからAPS-Cに変えることには少し躊躇しました。人物撮影のことを考えるとどうしてもボケがほしく、また暗い場面でも高感度で撮影したい……と、いろいろ考えるとフルサイズのほうがいいのではないかと考えたからです。ただ半年間X-T2を使い続けてきて、富士フイルムのカメラでも単焦点レンズを使えば十分ボケるし、高感度についてはむしろX-T2のほうが強いのではないかと感じています。

(中国・外灘の歴史的建造物のライトアップ X-T2+XF10-24mmF4 R OIS、ISO3200、1/50秒、F4 Photoshop Lightroomで現像)
(台湾・九份のライトアップ X-Pro2+XF10-24mmF4 R OIS、ISO400、2.5秒、F10 Photoshop Lightroomで現像)

完全に富士フイルムにベッタリになった筆者。今後は取材でX-T2の4K動画撮影も行う予定です。富士フイルムに少しでも興味を持った方は、一度お店などで触ってみてはいかがでしょうか。

だい

コスプレからフィギュア、痛車、さらにはステージイベントなど自称日本一オタクベイントの取材を行うライター。年間100件以上のイベント取材、海外へは月1ペースで行っています。
愛用カメラは富士フイルムとニコン。
Twitter: https://twitter.com/nandakaomo
サイト: http://zakuzaku911.com/

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