- コラム
【実写編】Nikon D850 レビュー 十分過ぎる高感度を体感
2017/09/21 by だい
D850+SP 24-70mm F/2.8 Di VC USD G2, ISO63200 24mm f/5 1/100秒 lightroomで現像
こんにちわ、オタクイベントライター・だいです。
ニコンの人気高画素機「D850」とともに、最も使いやすい画角かつ明るいレンズである標準ズームレンズとして、タムロンの新作レンズ「SP 24-70mm F/2.8 Di VC USD G2 (Model A032)」を購入しました。改めてその魅力を作例とともにレビューしたいと思います。
ニコンの高画素機「D850」との組み合わせ
一眼レフカメラを扱う上で、どうしても欲しくなるのが、ズーム全域でF2.8を実現する大口径標準ズームレンズです。最も使いやすい画角かつ明るいレンズということで、筆者もイベント時に最も多く利用するレンズです。
ニコンFマウントでは、純正のものに加えてタムロンとシグマのサードパーティ製レンズが存在します。今回購入した「SP 24-70mm F/2.8 Di VC USD G2」とその旧式となる「SP 24-70mm F/2.8 Di VC USD」、シグマのサードパーティー製レンズ「24-70mm F2.8 DG OS HSM」、ニコン純正「AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR」のスペック情報を下にまとめましたので参考にしてみてください。
タムロンSP 24-70mm F/2.8 Di VC USD G2 | タムロンSP 24-70mm F/2.8 Di VC USD | シグマ24-70mm F2.8 DG OS HSM | ニコンAF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR | |
---|---|---|---|---|
発売日 | 2017年8月2日(ニコン用、キヤノン用は9月2日) | 2012年6月2日 | 2017年7月7日 | 2015年10月22日 |
フルサイズ対応 | ○ | ○ | ○ | ○ |
タイプ | 大口径標準ズームレンズ | 大口径標準ズームレンズ | 大口径標準ズームレンズ | 高性能大口径標準ズームレンズ |
焦点距離 | 24〜70mm | 24〜70mm | 24〜70mm | 24〜70mm |
フォーカス | AF/MF | AF/MF | AF/MF | AF/MF |
開放F値 | F2.8 | F2.8 | F2.8 | F2.8 |
絞り羽根枚数 | 9枚 | 9枚 | 9枚 | 9枚 |
レンズ構成 | 12群17枚 | 12群17枚 | 14群19枚 | 16群20枚 |
最短撮影距離 | 0.38 m | 0.38 m | 0.37 m | 0.38 m |
画角 | 84.04〜34.21度 | 84.4〜34.21度 | 84.1〜34.3度 | 84〜34.2度 |
最大撮影倍率 | 1:5 倍 | 1:5 倍 | 1:4.8 倍 | 0.28倍 |
手ブレ補正機能 | 5.0段分 | 4.0段分 | 3.5段 | 4.0段 |
防塵・防滴構造 | ○ | ○ | ○ | ○ |
フィルターサイズ | 82mm | 82mm | 82mm | 82mm |
最大径 | 88.4mm | 88.2mm | 88mm | 88mm |
長さ | 108.5mm | 108.5mm | 107.6mm | 154.5mm |
重さ | 900g | 825g | 1020g | 1070g |
価格 | 12万円(実売価格・2017年9月現在) | 7.5〜10万円(実売価格・2017年9月現在) | 14万円(実売価格・2017年9月現在) | 22〜25万円(実売価格・2017年9月現在) |
ニコンFマウント用の大三元標準ズームレンズはここ数年で新作が一気に登場しています。特にサードパーティ製のタムロンとシグマは、2017年に発売されたばかり。さらに筆者は、2012年に発売されたタムロンの旧式を持っていました。複数ある選択肢の中、筆者が「SP 24-70mm F/2.8 Di VC USD G2」を選択した理由を簡単にまとめました。
ニコンの大三元標準ズームレンズには、手ブレ補正機能のあるレンズが多いのですが、タムロンは最も補正の強い5段分となっています。イベントなど手持ちで取材を行う機会の多い筆者は、限られた時間の中で確実に写真を撮る必要があるので、手ブレ補正は強ければ強いほどありがたいです。
以前、タムロンの旧式で手ブレ補正を体感していましたので、より強化されたタムロンの新作には買う前から期待しかありませんでした。
D850+SP 24-70mm F/2.8 Di VC USD G2, ISO3200 24mm f/5 1/100秒 lightroomで現像
実際使ってみると、手ブレ補正の安心感を感じます。個人的な意見ですが、手ブレ補正がなかった場合はシャッタースピード1/200秒くらいは欲しいと思っています。しかし「SP 24-70mm F/2.8 Di VC USD G2」であれば、1/100秒でも問題ないですね。
D850+SP 24-70mm F/2.8 Di VC USD G2, ISO1250 55mm f/2.8 1/30秒 lightroomで現像
1/30秒でも試してみましたが……ブレを全然感じません。正直これには驚きました。もちろん100%ブレないというわけではないですが、ここまでブレないでいてくれると、ただただ安心しかありません。
タムロンの「SP 24-70mm F/2.8 Di VC USD G2」は900g、シグマ「24-70mm F2.8 DG OS HSM」は1020g、ニコン「AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR」は1070gとなっていて、タムロンが最も軽量になります。旧式よりも75gほど重くなっていますが、それでもシグマやニコン純正と比べると100g以上軽くなっています。また長さも、ニコン純正と比べると短いです。
イベント取材時、少しでも小さく軽いレンズを用意したい筆者にとって、機材のコンパクトさは非常に重要な点になります。
やはり価格は重要です。タムロン「SP 24-70mm F/2.8 Di VC USD G2」は実売価格12万円、シグマ「24-70mm F2.8 DG OS HSM」14万円、ニコン「AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR」22万円以上と、金額に大きな差が出ています。価格の面で見ても、タムロンは一歩リードしている印象があります。
ちなみにタムロンの旧式は5年前デビューですが、価格は新品で7万円台からある上に新作が出て価格が下がるかもしれないのです。できる限り出費は抑えたいけども大三元レンズは試してみたい……という場合は「SP 24-70mm F/2.8 Di VC USD」をオススメします。
D850+SP 24-70mm F/2.8 Di VC USD G2, ISO3200 24mm f/8 1/100秒 lightroomで現像
D850+SP 24-70mm F/2.8 Di VC USD G2, ISO3200 70mm f/8 1/200秒 lightroomで現像
D850+SP 24-70mm F/2.8 Di VC USD G2, ISO3200 24mm f/5 1/100秒 lightroomで現像
D850+SP 24-70mm F/2.8 Di VC USD G2, ISO8000 24mm f/6.3 1/100秒 lightroomで現像
高画素機「D850」が使う上で、最も安心して使えるレンズ、それがタムロン「SP 24-70mm F/2.8 Di VC USD G2」だと思います。手ブレ補正の高さは、どんな場面でも確実にキレイな写真を作ってくれること間違いないです。特に夜景を手持ちで撮影する……という場合には効果を発揮すること間違い無し。
逆に三脚を多く使う人や、少しでも画質を高めたいという方はシグマやニコン純正を使うのもありなんじゃないかと思います。
コスプレからフィギュア、痛車、さらにはステージイベントなど自称日本一オタクベイントの取材を行うライター。年間100件以上のイベント取材、海外へは月1ペースで行っています。
愛用カメラは富士フイルムとニコン。
Twitter: https://twitter.com/nandakaomo
サイト: http://zakuzaku911.com/
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