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梅雨の季節のカメラ機材・レンズ管理
2017/05/22 by 富竹次郎
みなさんはお手持ちのレンズにフィルターを装着していますか?
フィルターを使わないでレンズを使っていると、いつの間にかレンズの前玉(※レンズの一番前にあるレンズ)に指紋がついてベタベタになったり、繰り返し拭くことで「拭き傷」がついてしまったりします。
レンズを長く使うためには、レンズ保護フィルターの装着は必須と考えます。
特殊効果を持つフィルターが各種販売されていますが、今回は、まずは単純にレンズを保護するのみで特殊効果のない「レンズ保護フィルター」についてご紹介したいと思います。
有名なメーカーとしてケンコーやマルミ、ハクバなどがあり、量販店やネット通販で売られています。
最近はフィルターも多様化・高級化してきて、フィルター径(レンズのφ52など)によりますが、千円程度の安いものから五千円ちかくの高いものまでピンキリです。
安い順に、
1.保護ガラスだけのシンプルなフィルター
2.デジタル向けにコーティング改良された定番フィルター
3.防汚コートなどのついた高機能フィルター
4.防汚コートに加え強化ガラスなどを加えた最高級フィルター
に分かれます。
ガラスを一枚通過させるので、保護フィルターをつけると、写真の画質がわずかに低下します。
高価なフィルターほどガラスの反射率が低く、反射率が低ければ写りへの影響がほぼゼロになります。
最低でも2のデジタル対応したものを買うのがおすすめですね。
予算などにあわせて、おすすめのフィルターを3つご紹介します。
デジタル対応:○
低反射率:△
撥水コーティング:×
防汚コーティング:×
帯電防止コーティング:×
強化ガラス:×
デジタル対応しているなかで、最も安価なフィルターです。
とにかく値段を抑えたい、という人にはこちらがおすすめです。
逆にこれ以上安いフィルターは写りに悪影響があると考えてよいでしょう。
デジタル対応:◎
低反射率:◎
撥水コーティング:○
防汚コーティング:○
帯電防止コーティング:×
強化ガラス:×
比較的新しく発売された後発製品なので、撥水・防汚コーティングを搭載しつつ、マルミやケンコーの高級品に比べ値段もお手頃です。
値段を問わずどのレンズにもおすすめですね。
デジタル対応:◎
低反射率:◎
撥水コーティング:◎
防汚コーティング:◎
帯電防止コーティング:◎
強化ガラス:◎
非常に高価ですが、それだけ多機能なフィルターです。
マルミの防汚コーティングは素晴らしく、油性ペンで落書きしても拭き取れます。
帯電防止コーティングのおかげでホコリも付着しにくく、さらに強化ガラスを採用し衝撃からレンズを守ります。
5万円を超す価格帯の高級レンズの場合は、奮発してEXUS SOLIDをつけてあげたいですね。
一眼レフカメラやミラーレス一眼を買ったときについてきた最初のキットレンズには、無難にXC-PROがおすすめです。
潮風でレンズが汚れやすい海での撮影や、気温によりレンズが結露しやすい山での撮影など、過酷な場所での撮影が多い人には、迷わずEXUS SOLIDをおすすめします。
フリーのカメラマン。1988年生まれ。2010年より写真家・水谷幹治に師事し、純喫茶・ドヤ街・商店街など滅びゆく昭和をテーマに作品制作を行う。
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