- テクニック
日の丸構図でキメる! 〜初心者でもわかる写真撮影の基礎知識〜
2017/07/26 by 富竹次郎
こんにちは。富竹です。
今回はシャッタースピードについて解説していきます。
シャッタースピードは、シャッターを切る速度です。速ければ速いほど、まるで止まったかのように写り、遅ければ遅いほど、被写体が動いて見えます。
1秒をこえる撮影の場合、長時間露光と呼ばれます。長い時間シャッターを開き、センサーに露光するということですね。シャッターを開けっぱなしにするバルブ撮影とよばれる機能もあります。
三脚を立てて電車を撮り、シャッタースピードを調整しながら写してみました。
SONY α7II, SIGMA MC-11, EF 70-200mm F4L USM シャッタースピード1/500で撮影
シャッタースピードが速いと、こんな感じに止まったように写ります。
SONY α7II, SIGMA MC-11, EF 70-200mm F4L USM シャッタースピード1/6で撮影
シャッタースピードが遅いと、こんな感じに、流れて見えます。
手持ち撮影の場合、シャッタースピードが遅いと手ぶれが目立ちます。
一般的には、レンズの焦点距離分の1秒が、手持ち撮影の限界と言われています。たとえば200mmの望遠レンズでは、シャッタースピード1/200は確保しておきたいところです。
レンズの焦点距離が50mmや35mmなら、わきをしめてしっかりカメラをホールドしておけば、1/30でもギリギリ手ぶれせずに撮れます。
手すりにカメラを置いたり、壁に寄りかかったりすることで、夜景などの難しい撮影でも手ぶれしにくくなります。ぜひ試してみてください。
手ぶれ補正の名前は、各社によって異なります。IS(イメージスタビライザー)やOSS(オプティカルステディーシステム)などなど。
カメラボディの側に手ぶれ補正を導入しているPENTAX、SONY、OLYMPUSと、レンズの側に手ぶれ補正を導入しているCanon、Nikon、Panasonicなど、各社により方針が違います。中には、両方に手ぶれ補正を使える組み合わせもあります。
「三段分の手ぶれ補正」と書かれていれば、シャッタースピード1/125で撮ることができる条件下で、1/15まで遅くしても大丈夫、という目安です。
ただし、ダンスする人や動く乗り物などは、手ぶれはしなくても、被写体ぶれが起こる可能性は高いです。あくまで補助として考えましょう。
三脚を立てて撮影することで、手ぶれを気にすることなく長時間露光ができます。
山岳などの自然撮影、天体撮影、スポーツ撮影などの動体撮影では、手ぶれが許されないため、プロカメラマン達は三脚を立てています。
三脚については奥が深く、機能も大きさも重さもピンキリです。ぜひお手持ちのカメラにあった三脚を探しに量販店いきましょう。上に乗せるカメラやレンズがが大きければ大きいほど、重い三脚が必要になります。
大切なことは、いくら丈夫で高い三脚を手に入れても、撮影現場にもっていかなければ意味がない、ということです。経験則から、コンパクトな三脚をおすすめします。
筆者は携帯性に優れた三脚Manfrotto befreeを使っています。
三脚を立てて撮影する際は、リモートシャッター、リモートレリーズがあるとなお良いです。WiFiを内蔵したカメラは、リモコンがわりにカメラを操作できるものもあります。
それでは、楽しいカメラライフを!
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フリーのカメラマン。1988年生まれ。2010年より写真家・水谷幹治に師事し、純喫茶・ドヤ街・商店街など滅びゆく昭和をテーマに作品制作を行う。
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