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夕暮れ撮影テクニック@上野
2017/10/12 by 編集部 ともりん
こんにちは。はじめまして。ツマミ具依と申します。
週一で歌舞伎町にてバーテンダーをしながらフリーライターとして活動しています。
脱サラしてはじめたライター活動も早半年。
まだまだできないことばかり……。
写真くらい自分で撮れなきゃと意気込んで一眼レフ「Canon EOS KissX7」を購入。
レンズはセットで購入した18-55mmの標準ズームレンズです。
だけど……
全く使いこなせない!!
せっかくの一眼レフなのに宝の持ち腐れの状態。
そこで、この連載で
「一眼レフってどうやって使うの?」
「そもそもいい写真ってどんなの?」
「どんな撮り方があるの?」
そんな疑問を解決すべく少しずつ勉強していきたいと思います。
難しいことは苦手なので簡単にいきます!
講師はカメラマンの星野佑先生です!
ツマミ:
「星野先生、よろしくお願いします!」
星野先生:
「一眼レフを使うにあたっていろんな専門用語を頭に入れる必要があります。
今回は2つ覚えます!」
ピントや光の量を調整をしたいときにいじります。
絞りのFは「焦点の」を意味する“Focal”からきています!
絞りというのは、光を入れるカーテンのようなイメージです。
調節するときは、「開く」⇔「絞る」と表現したりします。
上のイラストでは、左上が最大に開いた状態(開放)、右下が最小に絞った状態です。
開くとF値は小さく、絞るとF値は大きくなります。
F値を小さくすること、光を多く取り入れることができるので明るくなります。また、背景をぼかした写真にすることができます。
F値を大きくすると、光を遮るので暗くなります。背景はボケにくく全体にピントが合うようになります。
距離の長さで写真の画角が変わっていきます。
数値が低くなるほど広角に、大きくなるほど望遠になります。
さて、撮影です!
今回撮影場所に選んだのは新宿。
思い出横丁の通りの写真を私が撮ってみると……
うーん、暗いし、なんかごちゃごちゃしてる……。
星野先生:
「これは何を映したいのかな? 紅葉を映したいのか、看板の『たっちゃん』なのか通りなのか」
ツマミ:
「んー、紅葉と全体を撮ろうとしてました……どっちつかずでしたね……」
星野先生:
「ピントが後ろに合ってしまうとごちゃごちゃしちゃうんだよね。あとはたっちゃんの看板が紅葉と被らないほうがいい。できるだけ洗練させていかなきゃいけないから」
数値をみると
F22 焦点距離50mm シャッタースピード1/15秒
星野先生:
「F22だと絞りすぎだね。全体にピントが当たっているし暗い。ちょっとカメラ貸して!」
先生が私のカメラを使って撮影してみると……
F5 焦点距離45mm シャッタースピード1/125秒
同じカメラで撮影したとは思えない……!!
撮る人によって全く違うというのがよくわかります。
星野先生:
「紅葉を一番映したい主題、後ろの通りを次に映したい副題として撮ったみたよ。写真はこの主題、副題がとっても大事。何を撮りたいのかをイメージして、写真から伝わるようにしよう」
ツマミ:
「主題、副題ですね。確かにさっきは曖昧なまま撮ってました」
星野先生:
「主題を目立たせたいならF値を極力小さくして撮るべき。そうすれば背景がボケることがわかるよね。そしてたっちゃんの看板も被らないようにしたよ。」
さらに先生が撮った写真がこちら!
すごい! 写真のために並べられたのかと思うくらい構図がすっきりしていて、提灯と紅葉の赤い色合いがすごく映えますね。
星野先生:
「背景のぼかし方はわかったかな? ほかにできることを教えるね」
ツマミ:
「なんでしょう!」
星野先生:
「標準ズームレンズだと、全体にピントが合いやすくて少しぼかしにくいんだ。被写体をレンズに近づけること。そうすることで、背景との距離ができてボケるようになるよ。そしてなるべく焦点距離を長くすること。つまりズームして(望遠側)で撮るということなんだ。この18-55mmの標準レンズでいうと、55に近い数値で撮るといいよ。はじめの写真も55に近かったけど、大事なので強調しておきます!」
そうだったのか……!!
教えてもらったことをもとに再チャレンジ!
なるべく紅葉をレンズを近づけて……
撮れた写真がこちら!
F5.6 焦点距離41mm シャッタースピード1/125秒
いかがでしょう!!
一目瞭然! 見違えるように良くなりました!!
星野先生すごい!!
星野先生:
「すごくよくなりましたね。紅葉を映したいというのもわかりますし、後ろのお店の方が副題となって味のある写真に仕上がってます」
ツマミ:
「ありがとうございます! あーでも焦点距離をもっと55に近づければもっと後ろがボケたかもしれないですよね?」
星野先生:
「その通り!次はさらにいい写真が撮れそうですね」
・主題と副題を決めて、主題にピントを合わせ副題をボカす
・標準レンズはボケにくいので、ズームしてなるべくレンズを主題に近づけると良い
ボケのコツを覚えるだけでカメラがぐんと楽しくなりました!
4年半のOL生活を経て、現在はフリーライターとして活動。週一で歌舞伎町にてバーテンダーを務める。体を張った企画やレポートを好む。
Twitter:@tsumami_gui_
長野県出身。中学時代、父にカメラを買ってもらい写真を始める。高校時代から空の美しさや四季の素晴らしさに魅了され、空や自然、風景を中心に写真活動を始める。
日本大学芸術学部卒業後、フリーランスとして活動。
Instagram:@sanmanooazi
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