シャッタースピードって何? 〜初心者でもわかる写真撮影の基礎知識〜

2017/08/2  by 富竹次郎

こんにちは。富竹です。

今回はシャッタースピードについて解説していきます。

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シャッタースピードとは

シャッタースピードは、シャッターを切る速度です。速ければ速いほど、まるで止まったかのように写り、遅ければ遅いほど、被写体が動いて見えます。

1秒をこえる撮影の場合、長時間露光と呼ばれます。長い時間シャッターを開き、センサーに露光するということですね。シャッターを開けっぱなしにするバルブ撮影とよばれる機能もあります。

シャッタースピードの違い

三脚を立てて電車を撮り、シャッタースピードを調整しながら写してみました。

電車 SONY α7II, SIGMA MC-11, EF 70-200mm F4L USM シャッタースピード1/500で撮影
SONY α7II, SIGMA MC-11, EF 70-200mm F4L USM シャッタースピード1/500で撮影

シャッタースピードが速いと、こんな感じに止まったように写ります。

電車 SONY α7II, SIGMA MC-11, EF 70-200mm F4L USM シャッタースピード1/6で撮影
SONY α7II, SIGMA MC-11, EF 70-200mm F4L USM シャッタースピード1/6で撮影

シャッタースピードが遅いと、こんな感じに、流れて見えます。

どうしても手ぶれするシャッタースピード

手持ち撮影の場合、シャッタースピードが遅いと手ぶれが目立ちます。

一般的には、レンズの焦点距離分の1秒が、手持ち撮影の限界と言われています。たとえば200mmの望遠レンズでは、シャッタースピード1/200は確保しておきたいところです。

 
レンズの焦点距離が50mmや35mmなら、わきをしめてしっかりカメラをホールドしておけば、1/30でもギリギリ手ぶれせずに撮れます。

手すりにカメラを置いたり、壁に寄りかかったりすることで、夜景などの難しい撮影でも手ぶれしにくくなります。ぜひ試してみてください。

手ぶれ補正を活用しよう

手ぶれ補正の名前は、各社によって異なります。IS(イメージスタビライザー)やOSS(オプティカルステディーシステム)などなど。

カメラボディの側に手ぶれ補正を導入しているPENTAXSONYOLYMPUSと、レンズの側に手ぶれ補正を導入しているCanonNikonPanasonicなど、各社により方針が違います。中には、両方に手ぶれ補正を使える組み合わせもあります。

「三段分の手ぶれ補正」と書かれていれば、シャッタースピード1/125で撮ることができる条件下で、1/15まで遅くしても大丈夫、という目安です。

ただし、ダンスする人や動く乗り物などは、手ぶれはしなくても、被写体ぶれが起こる可能性は高いです。あくまで補助として考えましょう。

三脚を立ててみよう

三脚を立てて撮影することで、手ぶれを気にすることなく長時間露光ができます。

山岳などの自然撮影、天体撮影、スポーツ撮影などの動体撮影では、手ぶれが許されないため、プロカメラマン達は三脚を立てています。

三脚については奥が深く、機能も大きさも重さもピンキリです。ぜひお手持ちのカメラにあった三脚を探しに量販店いきましょう。上に乗せるカメラやレンズがが大きければ大きいほど、重い三脚が必要になります。

大切なことは、いくら丈夫で高い三脚を手に入れても、撮影現場にもっていかなければ意味がない、ということです。経験則から、コンパクトな三脚をおすすめします。

筆者は携帯性に優れた三脚Manfrotto befreeを使っています。

三脚を立てて撮影する際は、リモートシャッター、リモートレリーズがあるとなお良いです。WiFiを内蔵したカメラは、リモコンがわりにカメラを操作できるものもあります。

それでは、楽しいカメラライフを!

初心者でもわかる撮影の基礎知識シリーズはこちらから



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富竹次郎

フリーのカメラマン。1988年生まれ。2010年より写真家・水谷幹治に師事し、純喫茶・ドヤ街・商店街など滅びゆく昭和をテーマに作品制作を行う。

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