- コラム
1971年の名機『Nikon F2』で撮る! 新宿〜池袋
2017/06/20 by 富竹次郎
こんにちは。富竹です。今日もレンズが増えました。
ちょっと中野でぶらついていたら、いつの間にかカメラバッグに入っていたんです。ちゃんとお金も減っていました。記憶があるような、ないような、ウッ……頭が……。
筆者は一眼レフとミラーレスで人取りのレンズを揃えています。しかし現代のレンズは、期待するだけの高性能さはあれども、予想外の写りをすることはありません。ゆえに時々冒険したくなるんです。そんなとき、マウントアダプターという便利なアイテムを使って、オートフォーカスのなかった時代のオールドレンズをつけて遊ぶとめちゃくちゃ楽しいんです。
オールドレンズとひとくちにいっても、10万円を超える入手困難なレア物から、ただ古いだけの無用の長物までピンきりです。筆者が特に好きなのは、誰でも入手しやすいジャンクオールドレンズです。
購入価格は高くても1万円くらいまで。レア度はとにかく低く、中古屋を探せばたいてい見つかるようなもので、筆者が実際に自腹で買った楽しいレンズを紹介していこうと思います。
Canon EOS M5, EF 100mm F2.8 Macro USM
1975年10月発売、ざっと見積もって40年前のレンズです。ジャンク品です。ピントリングのゴムがずり落ちていて、ボロボロです。当然、動作保証外! お値段は、キャップ無しで4000円でした。
Nikonの歴史には詳しくありませんが、かなり古い型式のもので、その後何度もマイナーチェンジされています。オートフォーカスの時代の今でも、マニュアルフォーカスレンズのAi-S Nikkor 35mm F1.4が現在でも発売中です。
筆者はもう新品のレンズがきれいに写るのには慣れているので、こういうガラクタみたいなレンズが奇跡の一枚を写すのが楽しくてたまらないんです。さっそく作例を見ていきましょう。
Canon EOS 6D, Nikon New Nikkor 35mm F2
まろやかなボケ味が美しいですね。網目の部分のピント、シャープですよね! これ、ピントが甘くなるはずの絞り開放なんです。ということは、結構このレンズ、高性能なのかもしれません。
Canon EOS 6D, Nikon New Nikkor 35mm F2
マットレスのもふもふした部分にピントを合わせてみました。右上部分の靴の、点光源のボケがなんとなくレトロでかわいいですね。
Canon EOS 6D, Nikon New Nikkor 35mm F2
信号待ちの間に、地面の水たまりをパシャリ。けっこう色ノリがいいですね。たいていの古いレンズだと、ぼんやりした色の写りになるんです。
Canon EOS 6D, Nikon New Nikkor 35mm F2
F2なので、雨の中走る人に合わせて、ISO400でシャッタースピードを1/60にしました。F値が低いと夜に強いです。
Canon EOS 6D, Nikon New Nikkor 35mm F2
ショーケースに並んでいたものをパシャリ。まるで現代レンズのようにシャープじゃないでしょうか?
40年前の、いまは4,000円のレンズでこれが撮れることを知らない人は損をしているような気がしてきます。
もしNikonユーザーの方は、ぜひチェックしてみてください。そうでない方も、マウントアダプターでつけてみる価値はありますよ。APS-Cだと標準の画角になるため、使いやすいですね。
今回は、35mm F2をご紹介しました。次回は、1,000円のジャンクレンズCanon FD 50mm F1.4をご紹介していきたいと思います。
それでは、楽しいカメラライフを!
Nikon 単焦点レンズ Ai AF Nikkor 35mm f/2D フルサイズ対応
フリーのカメラマン。1988年生まれ。2010年より写真家・水谷幹治に師事し、純喫茶・ドヤ街・商店街など滅びゆく昭和をテーマに作品制作を行う。
この記事が気に入ったらいいね!しよう
Camoorの最新情報をお届けします
2018/04/30 by だい
2018/05/6 by KMD
2017/06/8 by 富竹次郎
2018/02/21 by だい
2018/11/5 by Camoor編集部 ゆい
2017/06/23 by 富竹次郎