- テクニック
雨の日の夜は足元を撮れ! 水たまり構図のすすめ
2017/07/7 by 富竹次郎
どうも、デジカメ歴16年のカメラ初心者、富竹です。
今回は、「被写界深度って何?」というお話です。これを理解しておくと、ボケを作ったり、逆に作らなかったりできるようになり、とっても便利ですよ。
わかりやすくいうと、ピントが合って見える範囲のことです。浅い、深いといった言い方をします。
By Redjar from en.wikipedia.org, CC 表示-継承 3.0, Link
ではでは、百聞は一見にしかず。被写界深度の浅い写真、そして深い写真を載せてみますね。
Canon EOS 6D, EF 100mm F2.8 Macro USM
Canon EOS 6D, EF 100mm F2.8 Macro USM
ピントの合っている部分が少なく、手前と奥がボケているものが被写界深度の浅い写真です。
被写界深度を浅くするには、できるだけ手前にピントを合わせて絞りを開くのがコツです。F2.8とか、F1.4とかですね。F5.6〜F11などはあまりボケません。
Canon EOS 6D, EF 24-105mm F4L IS USM
Canon EOS 6D, EF 24-105mm F4L IS USM
こちらは被写界深度の深い写真です。被写界深度が深く、画面の隅々までピントが合っている状態をパンフォーカスとも言います。
被写界深度を深くするには、ピントを無限遠にして絞りをF8以上に絞り込み、ボケないようにしています。
たとえば下の舟の写っている写真で、舟にピントを合わせてF4にすると後ろの山が若干ボケてしまいます。風景写真では、きっちり隅々までピントを合わせたいためにこの時はF10にしました。
では、どんなときに被写界深度をコントロールすると良いのでしょうか。喫茶店の写真でトライしてみます。
EOS M5, EF-M 11-22mm F4-5.6 IS STM
これはお店の外側を撮影した写真です。全体をはっきり写したいので被写界深度を深くしてパンフォーカスで撮っています。ドアに筆者が写り込んでしまっています。恥ずかしい……みなさんも気をつけましょう。
EOS M5, EF 50mm F1.8 STM
これは紅茶の写真です。紅茶だけを写すために接写し、被写界深度を浅くしました。左後ろの方にシュガーポットなど余計なものが写り込んでいたので、絞りをF1.8に開いてぼかし、フォーカスアウトしました。
EOS M5, EF-M 11-22mm F4-5.6 IS STM
これは店内の写真です。昔の喫茶店なのか、壁一面にこんな感じでメニューが飾ってありました。全体を写したかったため、パンフォーカスで撮りました。広角レンズはもともとボケにくく、接写しなければパンフォーカスになりやすいです。
被写体深度とは、ピントが見える範囲のこと。
食べ物や飲み物、テーブルフォトなど、ひとつだけフォーカスするには絞りを開き、被写界深度を浅く。
広角レンズはボケにくい。風景や建物などを写す時は、広角レンズを使い、絞り込んで被写界深度を深く。
それでは、楽しいカメラライフを!
フリーのカメラマン。1988年生まれ。2010年より写真家・水谷幹治に師事し、純喫茶・ドヤ街・商店街など滅びゆく昭和をテーマに作品制作を行う。
この記事が気に入ったらいいね!しよう
Camoorの最新情報をお届けします
2017/08/16 by 編集部 ともりん
2017/06/7 by 富竹次郎
2018/04/30 by だい
2018/05/6 by KMD
2018/05/14 by だい
2018/02/21 by だい