- コラム
マウントアダプターの世界 その3 浅草でニッコール
2017/09/15 by 富竹次郎
こんにちは、富竹です。
今回は、マウントアダプターL39-NEXを使用。α7ⅱに戦前のライカのコピー品であるIndustar-50 5cm F3.5を装着して、夜の高田馬場駅周辺を徘徊してみました。
戦前のレンズは、現代のごちゃごちゃした裏路地をどう写し撮るのか……?
SONY α7ⅱ, Industar-50 5cm F3.5
カラーフィルムの開発されていなかったモノクロフィルム時代のレンズのため、モノクロで撮影しています。
SONY α7ⅱ, Industar-50 5cm F3.5
地面の雨濡れの後をパチリ。意外によく写るような気もします。
SONY α7ⅱ, Industar-50 5cm F3.5
雑居ビルの裏側をパチリ。厨房器具や自転車が無造作に置かれ、アジア感がありますね。
SONY α7ⅱ, Industar-50 5cm F3.5
路地裏の、路地裏。このあたりで働いている人が自転車を停めているのでしょうか、どんづまりの行き止まりです。
SONY α7ⅱ, Industar-50 5cm F3.5
視線を上げると、別の建物が見えます。どうってことのない普通の雑居ビルだと思いますが、スラム街から見上げる不夜城のように見えてくるから不思議です。
SONY α7ⅱ, Industar-50 5cm F3.5
観葉植物が織りなす影。古いBarの入口にありました。
SONY α7ⅱ, Industar-50 5cm F3.5
最後は路地裏でたくましく生きる猫を、ストロボを焚いて遠目からパチリ。決して人間に媚びず、かわいくないところがかわいいです。
古いレンズは、基本的にモノクロフィルムを詰めることを想定して作られているため、カラーフィルムを入れると色が薄かったり、思っていたのと違う色になることがあります。
Industar-50 5cm F3.5は、焦点距離が5cmとあるように、規格がとても古いです。が、モノクロに特化してやればこんなに写せます。もちろん、頑張ればカラーもね。
次回は、浅草でオールドレンズ New Nikkor 35mm F2で撮ってみます。
それでは、楽しいカメラライフを!
フリーのカメラマン。1988年生まれ。2010年より写真家・水谷幹治に師事し、純喫茶・ドヤ街・商店街など滅びゆく昭和をテーマに作品制作を行う。
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